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ちほりごと@..oO○

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by chihorrin

鉛筆の情景

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筆記用具は多種多様だが、私はボールペンがどうしても好きになれず、
断然に鉛筆派である。
握ったとき木が手にやさしくフィットして、文字や絵を描くのに自分の意志が
素直に伝えられるような気がするからだ。
鉛筆好きの私は海外を旅した際も必ず文房具店を探すことにしている。
もう20年ほど前のことになるが、パリの裏町の文具店で心惹かれる鉛筆に出会った。
それはドイツの老舗筆記具メーカー、ファーバー・カステル社の鉛筆である。
アンティークな絵がプリントされた、なんともオシャレなアルミ缶ケースに
1ダースがセットされているのだ。
鉛筆の芯は私の好きなHBでモチロン書き(描き)心地は満点である。
第一に使う毎に可愛いアルミ缶の蓋を開ける嬉しさがある。
それから数年して再びパリを訪れた際にセーヌ川沿いで小さな文具店を見つけ、
早速覗いたところ、またまたステキな鉛筆に出会ったのだ。
銀製のキャップがついた長さ12cmほどのその鉛筆は、携帯に便利な長さで
スペア鉛筆が3本セットになっていた。
鉛筆のシッポもキャップとお揃いの銀製の金具で、使い終わってキャップに納めると
鉛筆の両サイドの銀が鈍く光ってとても素敵なのだ。
しかし購入時は全く気付かず後に分かったのだが、両方の鉛筆ともに
偶然ファーバー・カステル社のものだったのだ。
この鉛筆たちとの出会いは使うたびに、その時の情景がふんわりと浮かび上がり
書いたり描くことを2倍にも3倍にも膨らませてくれる。
Photos.:Chiho Harada
fb:http://www.facebook.com/chiho.harada.







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by chihoharada | 2013-10-29 16:36