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by chihoharada
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晴天続きの快調な北イタリアドライブだったが今日は朝から雨が降っている。
低く重く垂れ込めた雲からシャワーのように雨が激しく降る中を
人間チェスが開催されることで有名なマロースティカへと車を走らせた。
高い高い城壁の入り口を潜り抜けてマロースティカの町に入ると一層雨は激しくなり
堂々と見事な城(カステッロ・インフェリオーレ)はずぶ濡れになりながら迎えてくれた。
ホテルを出際に借りてきた大型の傘をさして少し雨の町を歩いてみることにした。
城を中心にした小さな町はどの窓辺にも美しい花が飾られ清潔感にあふれている。
城壁に沿って歩いているとクローバーが群生していて
年代を経た中世の壁と雨に濡れた現代の緑の鮮やかなコントラストがとても美しい。
十代の頃四つ葉のクローバーは幸せを呼ぶと聞いて一生懸命探したことをふっと思い出した。
懐かしさに駆られ屈みこんで探したところ、なんと数分もしないうちに四つ葉のクローバーを
見つけてしまった上に五つ葉までも見つけてしまった。
城から幸運が舞い降りてくるかもしれないと私は上機嫌で城の前の
カステッロ広場にやってきた。
この広場にもヴェネチアの象徴であるライオン像が羽を広げて城を見つめている。
ライオンと一緒に遠く上を見上げると雨に煙る遥か彼方のブゾリーノの丘に
もうひとつ城がある。
上の城をカステッロ・スペリオーレと呼び下の城をカステッロ・インフェリオーレと呼ぶ。
上の城塞から下に向って塔と城壁が続き、町の民家は城壁にすっぽりと囲まれている。
私が今立っている下の城の前のカスッテロ広場では西暦で偶数年の9月に
中世の装束をした人間を駒に仕立てた人間チェスの試合が行われるそうだ。
この城壁に囲まれた城の前で中世時代がそのまま再現される世界は
どんなにか豪華で素晴らしいことだろう。
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雨を避けて下の城内へと入ってみると城は現在コムーネ(市庁舎)として使われていた。
受付の男性に上の城も見ることが出来るのかと尋ねると
引き出しからA4サイズの町の略図を取り出して「晴れていればとっても眺めが
いいのだけどね」と言いながらグリーンの蛍光マーカーで道順を描き込んでくれた。
ついでに「町一番美味しいレストランは?」と尋ねたら「このすぐ近くにあるよ」と
教えてくれた。
薄暗い市庁舎の城から外へ出ると雨はすっかり上がって真正面の時計台は
お昼時間を指し教会の鐘楼からは鐘の音が小さな街に鳴り渡った。
早速教わったレストラン(オステリア・マドンネッタ)に行ってみると名前のごとく
マドンナの絵の看板が下がった洒落た店内は賑やかに食事する地元の人で溢れていた。
中に声をかけると忙しげなマダムは「予約でいっぱいなので玄関横で
待って下さいね」という。「お腹が死にそうにペコペコなんだけど・・」と
ちょっとジョークっぽく言ったらマダムは笑いながら「困ったわね。
じゃぁ~ここの席へどうぞ!」と既に予約されてる席を譲ってくれた。
おまけに「今日はこれが一番お勧めよ」とか「ワインはこれがいい」などと
お客でごった返してる店内を次々と料理の皿を器用に運びながら
何くれと世話を焼いてくれる。
お陰で地元の人たちに混じって美味しい庶民的な料理をたっぷり堪能することができた。
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レストランを出るとさっきまでの雨は嘘のように晴れ上がり青空に白い雲が眩しい。
さっき市庁舎の人からもらった略図を頼りに上の城まで急な坂道を車で
上ってみることにした。
高さ103メートルのブゾリーノの丘の上にある城塞からは高い城壁にぐるりと
囲まれた下の城と町が箱庭のように一望できる。
夏空が輝く下に赤瓦の屋根の民家が重なり濃い緑が茂り遥か遠くヴィチェンツァまで
見渡せオリーブの葉を揺らして風が吹き抜け北イタリアらしい風景が広がって素晴らしい。
突然雨が上がってこんなに美しい風景を思いがけなく目にする事が出来たのは
さっき見つけた四つ葉のクローバ効果だったかもしれない。
# by chihoharada | 2008-07-18 21:50 | Comments(0)