ちほ小宇宙へようこそ☆彡


by chihoharada
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

アーゾロの夕暮れ

e0157891_2213193.jpg

3時半頃にフェルトレからアーゾロのホテルに戻ってきたが、
まだまだ太陽がガンガン元気なのでイタリアの習慣に習ってホテルの中庭にあるハンモックでゆらゆらシエスタ(お昼寝)をすることにした。
それでもまだまだ日が暮れない7時ごろには白のロングのコットンドレスに着替えるとホテルを出た。
昼間見つけたトラットリアで食事を楽しもうと時間までガルバルディ広場周辺をぶらぶらと散策した。
ヨーロッパの夏は9時頃まで真昼のように明るい。
道すがら各家々の壁には揃ってサッカーのユニフォームを着た男性の写真が貼ってあるので何だろうと疑問に思いながら広場のドゥオモ(教会)までやって来たところで、その理由が分かった。
教会前には町中の人が集まり十字架のついた黒塗りの棺に祈りを捧げ
たぶん亡くなった仲間だったと思われるサッカーのユニフォームを着た若者たちが声を揃えてお別れのシュプレヒコールをあげていた。。
私は行きずりの単なる旅人だが、思わず胸に手を合わせて成仏を祈った。
e0157891_22141278.jpg

教会横のブルニング通りはアーケードのようにアーチ型の回廊が続きその中ごろにオスタリア・アル・バッカーロというトラットリア(レストラン)がある。
昼間通った時に見つけたリストランテだ。
裸電球にレースの布をかけた照明が優しい光を投げかけ食事の楽しさを演出している。
椅子やテーブルは外の回廊まで並べ地元の人に観光客が入り混じって賑わっている。
地元特産のワインとチーズやプロシュート、アサリ入りタッリャテッレ、ルッコラのサラダなどどれをとっても気取りのない美味しさで胃袋も心も嬉しい。
e0157891_22151320.jpg

食後はぶらり丘の上にあるカステッロ(コルナーロ城)にある小さなバールへと急斜面を登っていった。
コルナーロ城はヴェネチア貴族の娘カテリーナ・コルナーロがギプロス島の王ジャコモ二世と政略結婚したが、王に先立たれた後にこの風光明媚なアゾーロにキブロス風の城を建てて過ごしたのだ。
カテリーナはこの町にヴェネチア貴族や各地の文化人、画家を呼びよせ文化サロンを築いたためアーゾロは文化人の交流の場となった。
後にカテリーナ物語に魅せられたイギリスの詩人ロバート・ブラウニングや文豪へミングウェイはこの町を訪れアゾーロをを愛したそうである。
静寂が支配する蒼白い古城跡の上に今夜は白い月が静かに立ち止まっていた。
私はフランチャコルタのグラスを高く掲げ遥か遠い16世紀に乾杯をした。
# by chihoharada | 2008-07-16 20:12 | Comments(0)