見えないものを見えるようにする
2009年 09月 16日
池田龍雄先生は前衛美術を代表する作家の一人として
絵画、オブジェ、パフォーマンスなどを行い、その活動は美術の枠を超え、
舞台や映画の仕事にも携われている。
池田先生は私が師事した今は亡き前衛画家の小野忠弘画伯と
親交があったのでよく存じ上げてはいたが、
直接お目にかかることになったのは、ひょんなことからであった。
それ以来展覧会を開く度ごとにご案内を頂く。
白いギャラリーの空間に一歩足を踏み入れると
躍動感あふれる大作のドローイングが毅然として並び、
クールでミステリアスな感覚が迫ってくる。
今回の絵のテーマは
「場の位相ー虚時空山水ーミクロからマクロを透視して」だ。
池田先生は「絵画とは見えないものを見えるようにすることだ」
と言ったパウル・クレーの世界を愛されているのだ。
by chihoharada
| 2009-09-16 10:52