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by chihoharada
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舞台も雨

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曜日のこと激しい雨が降りしきるなかを楽しみにしていた舞台観賞のため濡れながらも
赤坂のACTシアターまで足を運んだ。
舞台は村上春樹作・蜷川幸雄演出の「海辺のカフカ」である。
ストーリーは主人公のカフカ(古畑新之)がある日「世界で最もタフな15歳になることを決意し
15歳の誕生日に父親と共に過ごした家を出て四国の甲村図書館に身を寄せることになる。
カフカは図書館で司書を務める「大島」(藤木直人)や、幼い頃に自分を置いて家を出た
母ではないかと思わせる女性「佐伯」(宮沢りえ)に巡り会い父親にかけられた『呪い』に
向き合うことになる。
一方東京に住む猫と会話のできる不思議な老人「ナカタさん」(木場勝巳)は近所の迷い猫の
捜索を引き受けたことがきっかけで長距離トラックの運転手と知り合い一緒にトラックで
四国に向かうことになる。
それぞれの物語は決して別の話ではなくいつしか次第にシンクロして登場人物たちは
時間の海を漂流しつつ「運命」に導かれて出会いと別れを繰り返えしていく・・・・・。
村上春樹作品の持つ清潔な透明感を蜷川幸雄は巨大アクリルケースに様々な
シーンを封じ込めてそれを舞台の上で縦横無尽に動かすことによって混沌とした「運命」を
視覚的に具体化させ立体的な見応えのある舞台に仕上げている。
村上春樹のみずみずしい文体を蜷川雄は素晴らしい演出で形にして見せてくれた。
流石である。
4時間近くに及ぶ舞台だったが深みのあるズッシリとした感動が残った。
宮沢りえさんの佐伯役は楚々としたシャープさが舞台に美しい清涼感を添えていた。
ところが舞台終了後のカーテンコールで出演者が舞台上に並んで観客の拍手に応えるとき
出の舞台裾で宮沢りえさんが滑って転倒してしまったのだ。
ラストシーンが雨だったので舞台が濡れていたのと衣装がピンヒールだったのが重なって
滑ってしまったのだろう。
強く顔を打ったみたいなので心配になり・・・「大丈夫ですか?」とメールを打ったら
「冷やして、もーだいじょーぶでーーーす。お恥ずかしすぎるぅーーーー!
せっかくの余韻を壊してしまって反省中です(笑)」と即、明るいメールが返ってきた。
ホッとすると同時に現実も舞台もビショビショ雨降る不思議な感覚の日だった。

(舞台写真:渡部孝弘さんより引用)
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       カフカと佐伯
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       ナカタさんと猫たち
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              佐伯                               


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Photo.ChihoHarada
by chihoharada | 2014-06-29 17:05 | 鑑賞・観賞 | Comments(0)