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ちほりごと@..oO○

『ちほ小宇宙』へようこそ♪ 


by chihorrin

卯の花の匂う~♪

味をよく理解せず唄っている日本の歌がある。
最も代表的なのは国歌である“君が代”で意味を理解して唄ってる人は少ない。
なぜこんなことを言うのかというと我が家のテラスに先日来から見知らぬ白い小花が美しく咲き乱れているのだが・・名前がわからない。鳥が種を運んで来たのだろうか・・。
そこで花の名を調べてみたらどうやらこの花の名は“姫空木”(ひめうつぎ)で別名は“卯の花”というらしい。
別名の“卯の花”と聞いてふっと口ずさんでしまったのが・・・・・
    卯の花の匂う垣根に
    時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて
    忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ
もが口ずさんだことがある「夏は来ぬ」という唱歌だ。
しかし唄ったことがあってもこの歌詞では意味がよくわからない。
そこでまた少し調べてみたらこの歌は1896年(明治時代)に作られたもので作詞は佐佐木信綱で古典文学の研究に功績を残した歌人であった。
また作曲は小山作之助で日本の教育者で生涯を音楽教育・音楽活動に捧げた人物である。
1番の歌詞で冒頭に登場する“卯の花”は初夏に白い花を咲かせる花を指し、旧暦の4月(卯月)頃に咲くことから「卯月の花」ということで「卯の花」と呼ばれるようになった。
「忍音(しのびね)」とは、その年に初めて聞かれるホトトギスの鳴き声を指し、『古今和歌集』や『枕草子』などの古典文学作品にも登場する古語のひとつだそうである。
なるほど・・古典文学者により作詞された19世紀の古い歌曲は普段聞きなれない若干堅めの言葉で表現がされているので唱歌と言えどもなかなか難しい。
しかし人々は何時の時代にも花を愛し季節を愛し自然と手を取り合って生きてきたことがよく理解できる。
テラスで爽やかな風に吹かれながら“卯の花”を眺めていると卯の花の種を運んでくれた鳥を思い、やがて来る夏に思いを馳せ、心の中には意味がクリアになった「夏はきぬ」のメロディーが流れていった。
 
           ✿ここをクリックしてお聞きください~♪ ●「夏はきぬ」の歌●
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Photos.ChihoHarada
by chihoharada | 2015-04-23 11:01