ちほ小宇宙へようこそ☆彡


by chihoharada
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取り引き

にかくクックが大好きなのである。
ちょっとでも足から離せば一瞬のうちにクックは彼の獲物となり奪い取られてしまう。
そう・・・・クックとはスリッパのことでこれが大好物なのは愛犬アルジェントである。
常に私の一挙手一投足を観察していてどのタイミングでクックをゲットできるか虎視眈々と狙っているのだ。
そして一旦手にしたクックは小さな体に似合わない大きな脅しの声をウゥ~~と発して逃げ回りどんなことしても手放そうとはしない。
取り戻そうと追いかけると必死の形相で脅しのうなり声をあげながら機敏に逃げ回る。
デスクや椅子の下を器用にかいくぐって逃げ回るのには到底勝ち目がないので降参してしまう。
しかし私は過去にスリッパを履かないで素足でいたがためにインタフォーンが鳴って急いで出ようとしてテーブルの脚に足を強く引っかけ転倒し足の小指を骨折してしまったことがある。
それ以来素足は危険なのでスリッパは保護もかねて必ず履くことにしているのだがとんだお邪魔虫が嬉々として悪戯するのにはほとほと閉口してしてしまう。
こで思い立ったのがスリッパを彼から取戻すときは取り引をすることにしたのだ。
普段より改まった声で「アルジェント、大切な取り引だからよく聞きなさい」と声をかけるとあれだけ逃げ回っていたのがピタリと止まって大事にクックを前足で押さえながらワンと強く返事をする。
「クックを返してくれたら大好きなご褒美を差し上げます」すると大きな目を輝かしてクックを前足でキープしながらキチンとお座りをする。
「それではまずちほさんにクックを返してください」そうすると、あれだけしっかり押さえていたスリッパを一旦咥え私の前に差し出すかのようにパタンと落とすのだ。
「ありがとう!!! これで取引きが成立しました」と私が右手を差し出して「成立の握手しましょう」というと彼も右の手を得意そうに差しだす。
そこでスリッパを受け取った私が立ち上がると尾を千切れんばかりにふって大喜びしてご褒美の馬肉のスティックを受け取るのだ。
この取引の際の言葉は決して普段アルジェントに対するときの「おいちいものほちいですか?」などと赤ちゃん言葉を使わないのが鉄則だ。
そうすればキチンとした言葉の雰囲気を察した彼は彼なりのせ一杯の誠意をもった態度を示してくるのだ。
んなことを言っていると「親バカもいいかげんにすれば」とか「オヤツが欲しいだけよ」などと揶揄する人もいるだろうが私はそうは思ってない。
確かに犬だから食べ物に弱いのは当然だと思うが犬だからと決して軽視せず人間同様に目と目を見あって話しあうことは大切なことだと思う。
ワンしか言葉を持たない彼らはもっと深く様々なことを考えているに違いない。人間の方が劣っていることも多々あろうとも彼らは大上段に構えることは一切ない。
人間の驕った権力に従順な健気な存在であることをいつも心に留めておきたい。
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by chihoharada | 2015-09-05 17:05 | わんりごと▼⌒-⌒▼ | Comments(0)