ちほ小宇宙へようこそ☆彡


by chihoharada
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拾われて

車を運転してならスムーズに目的地に行くことが出来るのだが、これがどう言うことか地下鉄だとサッパリなのだ。
重度の電車オンチの上に地図オンチがプラスされる。
先日も初めての場所の会合にどうしても地下鉄で出かけねばならなくなった。
早速前の日にPCの路線図で何度もリハーサルして、これで準備万端と悠々と本番に挑んだが、これがまた見事にグズグズになってしまったのである。
たった1度の乗り換えをご丁寧に間違えたりしながらも、何とか最寄りの駅である国立競技場前に下車することは叶ったのだが、ここからがまた一難。
新国立競技場はオリンピック開催のため建設中とあって全ての様相が一変している。
地上に出た瞬間からどちら方向に向かえばいいのか地図とにらめっこで立ち往生だ。
この辺りは見渡しても人影がなく国立球技場工事現場はびっくりするほど大きく、遥か彼方の工事車両の出入り口に警備員の姿があるだけだ。
やむ終えないのでその警備員を頼りにテクテクと近ずいて行くと、近ずくのを見たと同時に警備員はクルリと背を向けてしまった。
それでも頼みの綱なので、警備員の側まで辿り着くや否や地図を示して「こちらの建物に行きたいのですが、どのように行けばいいでしょうか」と訊ねた。
警備員はさも嫌そうに振り返ると「あっちの方向じゃないかな」とそっけない。
それ以上食い下がるのは無理だなぁーと判断した私は「ありがとうございます。あっちですね」とあまり定かではない方へと足を進めた。
こんなに難解な工事中の駅に初めて下車した人たちは、きっとあの警備員を頼りにするだろうから、彼にとっては毎日が迷惑千万な事なんだろう。
そんな事を思いながら私は漠然としたあっちやらの方に歩みを進めるが、それらしき建造物は全く見つからず尋ねようにも兎に角人が全くいない場所なのだ。
途方に暮れてある大きなビルの前に佇んでいると、偶然そのビルから女性が二人出てきた。
その瞬間、私は飛びつくように二人の前に立ちはだかったので、女性たちはビックリして思わず後ずさりしたほどだ。
だが、有り難いことに二人の女性は身振り手振りで私の目的地を懇切丁寧に説明して教えてくれた。
しかし私の様子に理解力の無さを感じたのか、すかさず私たちも同じ方向だからとわざわざ目的の建造物前まで案内してくれた。
7〜8分歩いただろうか、本当に同じ方向だったのか定かではないが、二人の女性は親切に貴重な時間を割いてくれたのだ。
所用が終わっての帰途、同じ道を引き返しながら「捨てる神あれば拾う神あり」・・・何事も悲観する事なかれ人生は捨てたものじゃないのだ。
拾われた心はいつしか澄んだ秋空のように晴れ渡り、行きはあれだけ重かった足取りが返りは雲の上歩くように軽くなった。

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Photo.ChihoHarada
by chihoharada | 2018-11-06 10:31 | Comments(0)