ちほ小宇宙へようこそ☆彡


by chihoharada
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微笑ましい

た目が取っつきにくいのか、見知らぬ人からは滅多に話しかけられることがない。
ところが、愛犬のアルジェントと一緒だと声をかけやすくなるのだろう、よく話しかけられる。
やっと春が訪れ、ぽかぽか陽気に花々がいっせいに咲きだし、散歩の足どりも一段と軽くなって来た。
いっせいに青空へ飛び発つ白い鳥のような白木蓮に、見惚れて佇んでいたら「綺麗ですよね」と品のよい高齢の女性が話しかけて来た。
「ホントに見ごとですよね」と応えると、「私は88歳なんですよ」と尋ねてもいないのにいきなり歳を言ってきた。
「うわぁ〜!とてもそのお歳には見えませんわ」と私が発した言葉はこれだけ。
後は怒涛のように御婦人の人生物語が続く。
暫くは所在無さそうにしていたアルジェントも、早く行こうよとリードを強く引っ張り出す。
別れを告げ歩き出すと、青空に映えるピンクが愛らしい桃の花が目に飛び込んで来た。
写真を撮っていると、後部から「わんちゃん可愛いですね」と声をかけてくる人がいる。
振り返り「ありがとうございます」と応えたのがキッカケとなり、またもや尋ねもしないのに「私は83歳なんですよ」から始まり様々な話へと広がっていった。
合わせたように同じ言葉で始まる出会いに、ふと微笑ましさを覚える。
女性の若い時代は、歳を聞くなんてデリカシーが無い失礼なことと、年齢の話はタブーだ。
ところが、高齢になってくると聞きもしないのに自慢げに自ら年齢を公表する。
かっては花と謳われた女性たちも充実の年を重ね、再び自慢の花を咲かせる年齢(とき)なのだろうか。
春爛漫に美しい花をつける樹も、老木になれば樹齢何百年と尊ばれる現象に等しいのかもしれない。


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Photos.ChihoHarada




# by chihoharada | 2018-03-16 11:03 | Comments(0)